2018-12-05 フェルナンド・ペソア「不安の書」 古典的な理想の衰退により、誰もが潜在的な芸術家になり、したがって悪い芸術家になった。芸術の基準が堅固な構築物、規範の注意深い遵守だったとき、芸術家たらんとする者は少なく、その大部分は優れていた。しかし、芸術が創造と考えられなくなり、感情表現と考えられるようになったとき、誰もが感情を持っているので、誰でも芸術家になりえたのだ。 高橋都彦 訳