フェルナンド・ペソア「不安の書」
人生は無意識に行なわれる実験的な旅だ。心が物質を通りぬける旅であり、心が旅をするので、心のなかで生きられる。したがって、外面的に生きた人よりもいっそう激しく、いっそう広く、いっそう騒がしく生きた黙想的な人がいる。結果がすべてだ。感じられたことが生きられたことになる。目に見える仕事と同じ程度に夢で疲れて休むことがある。よく考えたときほどよく生きたことはけっしてない。
高橋都彦 訳
人生は無意識に行なわれる実験的な旅だ。心が物質を通りぬける旅であり、心が旅をするので、心のなかで生きられる。したがって、外面的に生きた人よりもいっそう激しく、いっそう広く、いっそう騒がしく生きた黙想的な人がいる。結果がすべてだ。感じられたことが生きられたことになる。目に見える仕事と同じ程度に夢で疲れて休むことがある。よく考えたときほどよく生きたことはけっしてない。
高橋都彦 訳