2018-11-24 フェルナンド・ペソア「不安の書」 自分を見つけたとしても、わたしは自分を失い、信じたとしても疑い、もしも手に入れたとしても、所持していない。散歩しているかのように眠るが、わたしは目覚めている。眠っているかのように目覚め、それに自分が自分でない。生きるとは結局、それ自身大きな不眠であり、われわれの考えたり、したりするすべてには、意識清明な突然の目覚めがある。 高橋都彦 訳