タゴール「ギタンジャリ」
84
離れている 孤独のかなしみが 世界中に拡がり
無限の空に 数かぎりない形を 生れさせている。
離れている 孤独の悲しみが 終夜黙って 星から星をみつめ
七月の雨の闇に 音立てて鳴る 木の葉の詩(うた)となる。
どこまでも拡がるこの痛みこそ 深まって愛となり 願いとなり
人々の家庭の 苦しみとなり 喜びとなる。
そしてこれこそ 私の 詩人の魂をとおして
つねに歌となり 溶けて流れる。
高良とみ 訳
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離れている 孤独のかなしみが 世界中に拡がり
無限の空に 数かぎりない形を 生れさせている。
離れている 孤独の悲しみが 終夜黙って 星から星をみつめ
七月の雨の闇に 音立てて鳴る 木の葉の詩(うた)となる。
どこまでも拡がるこの痛みこそ 深まって愛となり 願いとなり
人々の家庭の 苦しみとなり 喜びとなる。
そしてこれこそ 私の 詩人の魂をとおして
つねに歌となり 溶けて流れる。
高良とみ 訳