トーベ・ヤンソン「彫刻家の娘」
幻想の人たちが霧のようにぼんやりして消えてしまうときには、いつも悲しい気持ちになる。ちゃんと物語を組みたてようとしても、やっぱり影も形もなくなってしまう。そうなると語りつづけてもむだだ。ますますばかばかしくなり、よけいにひとりぼっちになるだけだ。
冨原眞弓 訳
幻想の人たちが霧のようにぼんやりして消えてしまうときには、いつも悲しい気持ちになる。ちゃんと物語を組みたてようとしても、やっぱり影も形もなくなってしまう。そうなると語りつづけてもむだだ。ますますばかばかしくなり、よけいにひとりぼっちになるだけだ。
冨原眞弓 訳