本を掘る

これまで読んだ本から一節を採掘していきます。化石を掘り出すみたいに。

ターナー「希望の虚偽」

〈光と色彩〉に付した詩


方舟はしっかりとアララテ山に立ち
帰り来る太陽は、地上から湿った泡を昇らせる
それらは、光と競いつつ
プリズムのように失われた大地の姿を映し出す
それらは夏の蠅のごとく儚い希望の前触れ
飛び上がり、漂い、ふくらみ、死ぬ

 

2018ターナー展にて