ウワディスワフ・シュピルマン 「ザ・ピアニスト」
最初に湧いてきた感情は死ねなかったという失望ではなく、生きていたことがわかった歓びである。どんな犠牲を払っても失せることのない、果てしなき動物的な生への欲望だった。燃えさかる建物の中で一晩生き延びたのだ。現在の関心事は何とか自分を救うことしかない。
佐藤泰一訳
*死ねなかった→自殺を試みた翌朝
最初に湧いてきた感情は死ねなかったという失望ではなく、生きていたことがわかった歓びである。どんな犠牲を払っても失せることのない、果てしなき動物的な生への欲望だった。燃えさかる建物の中で一晩生き延びたのだ。現在の関心事は何とか自分を救うことしかない。
佐藤泰一訳
*死ねなかった→自殺を試みた翌朝