本を掘る

これまで読んだ本から一節を採掘していきます。化石を掘り出すみたいに。

トルストイ 「アンナ・カレーニナ」第8編

《無限の時間、無限の物質、無限の空間の中に泡のような有機体が浮び出る、そしてその泡はしばらくとどまって、消えてしまう、そしてその泡が——このおれなのだ》。  

 

中村融 訳