リルケ 「リルケ全集第3巻」
詩人
時間よ、おまえは 私から遠のいていく。
おまえの羽ばたきが 私に傷を負わすのだ。
いまは孤独、私の口を 私の夜を
そして私の昼を 私はどうしたらいいのか?
私には 恋人もいなければ 家もない
私の生きていく場所もない。
すべての事物に 私が着手すると、
事物は 豊かになって 私を手放してしまうのだ。
塚越敏
詩人
時間よ、おまえは 私から遠のいていく。
おまえの羽ばたきが 私に傷を負わすのだ。
いまは孤独、私の口を 私の夜を
そして私の昼を 私はどうしたらいいのか?
私には 恋人もいなければ 家もない
私の生きていく場所もない。
すべての事物に 私が着手すると、
事物は 豊かになって 私を手放してしまうのだ。
塚越敏