本を掘る

これまで読んだ本から一節を採掘していきます。化石を掘り出すみたいに。

2019-04-04から1日間の記事一覧

トルストイ「トルストイの言葉」

過去を思い出したり未来を想像したりする能力がわれわれに与えられたのは、それらに対する考察によって、現在の行為をより一層的確に決定するためであって、決して過去を哀惜したり、未来の準備をしたり、させたりするためではない。 (人生の道) 小沼文彦 訳…

トルストイ「トルストイの言葉」

やがて私の行為は、それがどんな行為であっても、おそかれ早かれ、すべて忘れられてしまい、そしてこの私という存在も、完全に消滅してしまうのだ。それなのに、なんであくせくするのだろう?この事実にどうして人間は、目をつぶって生きて行くことができる…

トルストイ「トルストイの言葉」

いわゆる人間の顔の美しさは、もっぱらその微笑の中にあるように私には思えるーーもしも微笑によって顔に魅力が加わるなら、その顔はすばらしい顔である。もしも微笑で変化しなければ、その顔は平凡な顔だ。もしも微笑によってそこなわれるならば、その顔は…

トルストイ「トルストイの言葉」

群衆というものは、たとえ善人ばかりの組合わせであっても、動物的な醜悪な面だけで結合しているのであり、人間の本性の弱点と残忍さだけを現すものである。 (ルツェルン) 小沼文彦 訳編

トルストイ「トルストイの言葉」

人間は有頂天なときほどエゴイストになることはない。そんなときには、世界じゅうに自分ほどすばらしくておもしろい人間はいないような気がするものである。 (コサック) 小沼文彦 訳編

トルストイ「トルストイの言葉」

幸福は人間をエゴイストにする。 (生ける屍) 小沼文彦 訳編

トルストイ「トルストイの言葉」

快楽は真理の発見にあるのではなく、その探求の中にあるのである。 (アンナ・カレーニナ) 小沼文彦 訳編

トルストイ「トルストイの言葉」

親しい友人を訪ねるためならば、千里の道も遠くはない。 (戦争と平和) 小沼文彦 訳編